必要性を感じる経験をしないと響かない

今日、子供が宿題をしている最中に改めて教えてもらったこと、どんな言葉も考え方も、その本人が必要性を感じるような経験をしないと、響かないということ。

私には小学生の子供がいるのですが、宿題で漢字1ページを書写するという宿題が毎日のように出ます。低学年の娘はその宿題をする際、字を丁寧に書くことを一生懸命頑張っていて、その宿題を終わらせるのにものすごーい時間を費やしていました。

丁寧に書くのは良いことですが、あまりにも書いては消し書いては消しを繰り返し時間がかかりすぎるため、以前から『丁寧に書くのも大事だけど、時間も大事なんだよ！』と何度となく伝えていました。

テストや成果がすべてではないという前置きの上で、

『丁寧に書いていたらテストが全部解けませんでした。』といったって点数は変わらないし、自分が解く時間がなかった部分に自分の好きなところや得意なことがあったら、自分自身悔しい思いをすることになるかもしれないことを幾度となく、時間も大切だという話をしてきました。

しかし、その話をしても大きな変化は見られなったのですが、、、

昨日ふと気づくと以前よりも感じの宿題を終えるスピードが速くなっていて、素直にそのことに感心して『成長したねー！』とほめていたら、こんな言葉が返ってきました。

『この前の習字の時間から、丁寧に書くのも大事だけど時間お大事だってわかったんだよねー！』　とサラッというのです。

習字の授業の際に、丁寧に書きすぎて授業時間内に書き終えることができず、提出しなければいけない課題を提出できず悔し経験をしたとのことでした。

これまで何度も私が伝えたことでしたが、その経験をリアルに体験したことがなかったため彼女の内側までその言葉は響くことはなかったのですが、自分事としてリアルに感情を伴った経験をすることで『時間も大切だ』ということが自分の中に響きわたり腑に落ちた瞬間だったのでしょう。

これは、娘に限らず自分自身も経験したことですし、クライアントさんや受講生さんと過ごしていく中で幾度となく感じたことがあります。

人には響くタイミングがあるということ。

今回娘から改めて、その響くタイミングとは必要性を感じる経験をすることなのだと教えられました。

それと同時に、その時に響かなくてもこうやって言葉や思いの種を蒔いておくことで必要なタイミングが来たら自然に開花するんだなということも改めて実感できました。

だから、伝えていこう。響くタイミングが今じゃなくても。

ここで書いていることが、誰かのいつかを支えられるように。